「友人が新NISAを始めたと聞いて、興味はあるけど本当に自分にメリットがあるのかな?」
「何か見えないリスクが隠されている気がして、一歩を踏み出せない…」
そんな不安や迷いを抱えている方も多いのではないでしょうか。
資産運用の選択肢があることは嬉しいことですが、同時に「損をしたらどうしよう」「自分には難しいんじゃないか」と感じるのも自然なことです。
実際、新NISAにはメリットだけでなく、誰もが気づきにくいデメリットも存在します。
この記事では、あなたが安心して新NISAを利用できるように、具体的なメリットとデメリット、そして上手な活用方法をわかりやすく解説していきます。
この記事を読むことで、新NISAがあなたの未来の資産形成にどれだけ貢献できるかが十分理解できます。
そして、迷いや不安がなくなり、投資を始める自信がきっと生まれるはずです。
新しい一歩を踏み出すために、まずは正しい知識を手に入れませんか?
【この記事を読んでわかること】
・2024年から始まった新NISAとは?
・新NISAの知っておきたい4つの意外なデメリット
・新NISAが資産形成にもたらす6つの強力なメリット
・新NISAのメリットとデメリットを踏まえた上手な活用方法

泉
<プロフィール>
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
新NISA運用中
株式投資運用歴6年
つみたてNISAで約300万円運用継続中
メーカー経理歴15年以上
宅地建物取引士などの資格も保有

この記事は新NISAを活用した株式や投資信託の投資情報の提供も行っていますが、特定の投資手法を推奨するもの、またその有用性を保証するものではありません。
新NISAを含む投資や資産運用には一定のリスクがともないます。運用によって生じた利益・損失について、筆者は一切責任を負いません。
投資や資産運用は必ず、ご自身の責任と判断のもとで行うようにお願いいたします。
1. 2024年から始まった新NISAとは?

新NISAの概要
2024年に導入された新NISAは、投資で得た利益にかかる税金がゼロになるお得な制度です。
<新NISA概要>

引用|金融庁:NISAを知る
新NISA制度は、従来の一般NISAおよびつみたてNISAを統合した形のようになっており、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠を併用することができます。
また、新NISAの最大の特徴は、非課税投資枠が拡大し、保有期間が無制限になることです。
1人あたりの生涯投資枠は1800万円。そして、投資できる期間は一生涯になります。
新NISAは、投資初心者から経験者まで幅広い人が利用しやすい仕組みとなっています。

2. 新NISAの知っておきたい4つの意外なデメリット

新NISAは従来のNISAと比べて、大幅にパワーアップしましたが、デメリットがないわけではありません。
新NISAにも、次のようなデメリットがあります。
①元本の保証はない
②「損益通算」や「繰越控除」ができない
③スイッチングできない
④海外に転勤すると管理が難しくなる

新NISAを効果的に利用するためには、デメリットを押さえておくことが重要よ。
デメリット①:元本の保証はない
新NISAを通じては株式や投資信託などの金融商品が選ばれることが多いですが、これらには元本割れのリスクが常に伴います。
元本割れとは、金融商品の価格が変動し、元の投資額を下回ることを言います。
株式や投資信託は値動きがあり、上昇したり、下落することもあるため、絶対に損をしないといった商品はありません。



このリスクをしっかり理解して、心構えを持つことが大切よね。



投資に「絶対」はないんだね。
デメリット②:「損益通算」や「繰越控除」ができない
新NISAでは、「損益通算」や「繰越控除」ができません。
つまり、損失が出たときに他の利益と差し引いたり、その損失を次の年に持ち越して税金を減らすことができないということです。
通常の投資であれば、以下のような税金の調整が可能です。
- 損益通算:投資で損をした場合、その損失を他の投資で得た利益と合算して税金を減らす。
- 繰越控除:損をした年の損失を、次の3年間にわたって利益と相殺して税金を減らす。
しかし、新NISAの口座での投資は「非課税口座」として特別な扱いがされます。
利益に税金がかからない仕組みのため、損失も通常の税制の調整対象にはなりません。
用語 | 意味 | 新NISAでの扱い |
---|---|---|
損益通算 | 同一年度内で発生した利益と損失を相殺することできる制度 | できない |
繰越控除 | 損失を最長3年間繰り越して将来の利益と相殺することができる制度 | できない |



非課税のメリットと引き換えに、損失が出ても税金上の救済措置がない仕組みになっているのね。



新NISAで投資を行う際は、この特性も知っておきたいね。
デメリット③:スイッチングができない
iDeCoには、「スイッチング」という仕組みがあります。
スイッチングとは、投資先を変更するために、今持っている商品を売って、そのお金で新しい商品を買うことを指します。
投資の目標やライフステージの変化(例えば、若い頃は積極的に運用し、老後が近づいたら安定運用に切り替えるなど)に合わせて、柔軟に商品構成を変更できることなどが利点です。
しかし、新NISAではiDeCoと同じような形でスイッチングすることはできません。
くわしく言うと、年間投資枠を使い切っている方は、商品を変更したいと考えて売却しても、年内に別の商品を買うことはできないということです。
この場合は、投資枠が復活するのは売却した年の翌年のため、翌年に非課税投資枠の範囲内で投資することになります。



新NISAの非課税枠が復活するタイミングは「売却した翌年」よ。



非課税枠が余っている年に、変更したい商品を売却し、新しい商品に資金を振り向けることでスイッチングと同じことができるんだね。
デメリット④:海外に転勤すると管理が難しくなる
新NISAは、「日本に住む、1月1日時点で18歳以上の人」が利用できる制度です。
そのため、海外へ転勤・赴任すると「非居住者」となり、新NISA利用の対象者ではなくなってしまいます。
しかし、「最長5年の海外転勤等」であれば、NISAの資産をNISA口座で保有し続けることができるという救済措置があります。
主な証券会社では、SBI証券、楽天証券、野村證券、みずほ証券などで最長5年の保有ができるようになっています。
ただ、ほとんどの金融機関がこちらの制度に対応できていないのが現状です。
対応していない場合、NISA口座を廃止するなどの手続きが必要なため、注意しておきたい部分です。
また、現状のNISAでは出国期間中の新規の買い付けはできず、あくまで保有・運用のみという制限がある点も覚えておきましょう。



海外転勤の可能性がある場合、利用する金融機関が新NISA口座の維持に対応しているかどうかを事前に調査しておくことが重要ね。



出国・帰国時に書類の提出が必要な点も覚えておきたいね。
3. 新NISAが資産形成にもたらす6つの強力なメリット





デメリットがいくつかあったけど、新NISAを利用して本当に大丈夫かな?



新NISAにはデメリットを上回るメリットがあるのよ。
新NISAのメリットは、大きく分けて次の6つあります。
①18歳以上であれば誰でも始められる
②運用益は無限に非課税
③「つみたて投資枠」では忙しい毎日でも続けやすい
④「成長投資枠」では幅広い投資商品の選択が可能
⑤少額から投資をスタートできる
⑥ライフイベントに合わせた柔軟な活用ができる
メリット①:18歳以上であれば誰でも始められる
新NISAは、「日本に住む、1月1日時点で18歳以上の人」であれば、NISA口座を開設できます。
最近では学校の授業でも「金融教育」が始まり、若い世代が投資や資産運用を学ぶ機会が増えています。
早くから資産形成について主体的に考えることで、お金の価値の重さを知ることにもつながります。
お金を正しく扱うことを学びながら、新NISAを利用して、若いうちから賢く運用をスタートしましょう。



早く始めれば将来に向けて資産を大きく育てるチャンスが広がるわ。



多くの人が投資を始めやすいように設計されているんだね。
メリット②:運用益は無限に非課税
新NISAの大きな特徴の一つは、投資で得た利益に対する非課税の期間が無制限であることです。
期間 | 従来のNISA | 新NISA |
---|---|---|
投資期間 | 制限あり (一般NISA:2014年1月~2023年 つみたてNISA:2018年1月~2023年) | 無制限 |
非課税期間 | 制限あり (一般NISA:最長5年 つみたてNISA:最長20年) | 無制限 |
通常、投資で利益を得た場合、約20%の税金がかかります。しかし、新NISAではこの税金がゼロです。
例えば、1500万円の利益が出た場合、通常は約300万円の税金が引かれますが、新NISAでは全額手元に残ります。
ずっと非課税で運用できるということは、長期的な資産形成において、保有資産が多くなるほど節税の影響は大きくなり、多大なメリットになります。



非課税効果のインパクトは大きいわね。



お金を効率よく増やすことができるんだね。
メリット③:「つみたて投資枠」では忙しい毎日でも続けやすい
新NISAの「つみたて投資枠」は、忙しい毎日を送っている人でも簡単に続けられる仕組みになっています。
決まった金額を自動的に積み立てるので、手間がかからず、無理なく資産を増やせます。
また、定期的に投資することによって、株価が安いときは多く、株価が高いときは少ない株数を購入することになり、平均購入単価を下げるドルコスト平均法を活用できます。
これにより、市場の価格変動に対するリスクを分散させることが可能です。
積立投資は、資産形成を始めたい初心者にとって、手軽にスタートできる点が大きな魅力と言えるでしょう。



慌ただしい毎日の中で、投資のタイミングを毎回考えることは難しいという方はきっと多いはず。



気づいたらいつの間にかお金が増えてるってうれしいよね。
メリット④:「成長投資枠」では幅広い投資商品の選択が可能
新NISAの「成長投資枠」では、上場株式や投資信託に加え、REIT(不動産投資信託)やETF(上場投資信託)など、多種多様な商品を選ぶことができるようになっています。
そして、成長投資枠の対象商品は、信託期間が20年以上または無期限であること、一定のデリバティブ取引(金融派生商品)が用いられていないこと、毎月分配型ではないことなどの条件を満たしたものが対象となっています。
新NISAは、より安定的な資産形成を目指す制度のためです。
投資信託の積立に慣れてきて、これから株式投資を始めてみたい!と思っている方は、まずは「成長投資枠」で少額投資からスタートするのもいいでしょう。



自分に合った「お金の育て方」計画を立てるのは楽しいわ。



お金の勉強をしながら、少しずつ「成長投資枠」を使ってみるのもいいかもしれないね。
メリット⑤:少額から投資をスタートできる
新NISAでは、少ない金額から投資を始められます。
つみたて投資は、毎月100円からでも始めることができます。
「今の状況では投資をするのが難しい」という方も、とりあえずおこづかいの一部でもいいので、自分のお金を増やすためにまずは気軽に踏み出してください。
10年、20年と運用を続ければ、元本は少額でも運用収益が数十万円になっていたという可能性が十分にあります。
こういった経験を積むことで、新NISAで投資する額を増やしてみようという意欲がわいてくるはずです。



少額からスタートして、お金を増やす楽しさを学べるのも新NISAの良さね。



今あるお金をなるべく投資にまわそうとすると、節約にもなるね。
メリット⑥:ライフイベントに合わせた柔軟な活用ができる
結婚やマイホームの購入、子どもの教育費など、まとまった資金が必要になるライフイベントに合わせて、運用資金の取り崩しを行い、柔軟に活用できるのも新NISAの特徴です。
新NISAの資産は、いつでも非課税で売却し、現金化できます。
そして、売却しても買い付け時の金額分、翌年に非課税投資枠が復活する仕組みになっています。
つまり、一時的に資産を取り崩したあと、余裕資金が出てきたタイミングで再び投資を再開し、資産形成を続けることが可能なのです。



マイホーム購入のために取り崩して空いた投資枠は、今度は子供の進学資金運用のために使うといったことができるのね。



「売却」と「再投資」を繰り返すことで、新NISAの利点を最大限に活用したいね。
4. 新NISAを上手に活用するために





新NISAを上手に活用する方法ってあるのかな?



もちろんあるわよ。制度の理解の他に、心構えも重要よ。
・長期運用を実践する
・余裕資金での投資を心がける
・単元未満株で株式投資のハードルを下げる
長期運用を実践する
新NISAでは、非課税保有期間が無期限であるため、長期的な投資において節税効果が大きくなり、安全に運用ができるようになります。
また、つみたて投資枠では、運用益を再投資することで利益が増幅していく「複利効果」が働き、資産が雪だるま式に増えることが期待できます。


引用|金融庁:つみたてシミュレーター
金融庁のシミュレーションからも、運用期間が長くなるほど運用収益の割合が増えていくことが分かります。
つまり、長期運用を心掛けることで、元本割れのリスクを最小限に抑えられるということです。



長期的に資産運用をすると、運用成績が偏らなくなり、安定的なリターンを期待できます。



投資を始める前に、具体的な目標を決めて、それに沿った長期計画を立てることも大事だよね。
余裕資金での投資を心がける
新NISAでは年間の投資可能額が増額されましたが、必ずしも使い切らなければならない、ということはもちろんありません。
投資は長く続けるほど効果が出やすいので、安心して続けられる環境を作るためにも、必ず「余裕資金」で投資を行うことを心がけましょう。
まずは、自分の資産を「つかうお金」、「ためるお金」、「ふやすお金」の3つに分けることをオススメします。
- つかうお金:日々の生活費
- 家賃、水道光熱費、食費、通信費など、毎日の生活に必要なお金。
- 生活費の1.5か月分を目安に分けておくとよい。
- ためるお金:生活防衛資金
- 病気やケガ、急な出費に備えたお金。
- 生活費の6〜12か月分を緊急用のお金として準備するのが理想。
- ふやすお金:余裕資金
- 老後資金や、未来の目標や夢のために増やしていくお金。
- 上の2つのお金が確保できてから始める。
新NISAは「ふやすお金」を使って始めましょう。



目的別に口座を分けると、余裕資金が生まれやすくなるわ。



余裕資金が増えてきたら、投資金額を増やすのもいいね。
単元未満株で株式投資のハードルを下げる
通常、株式は「単元株」というまとまった単位(100株)で売買されますが、単元未満株は、単元株数に限らず1株から購入できる制度です。
SBI証券・楽天証券の新NISA成長投資枠では、手数料が無料で、国内の株を1株から購入でき、リスクが少ない状況で安心して投資をはじめることができます。
最近は、株式分割をする上場企業が増えており、有名企業の株を数百円で購入できる場合もあります。
単元株 | 単元未満株 |
---|---|
最低でも数万円〜数十万円が必要 | 1株単位で買えるので少額でOK |
初心者にはハードルが高い | 初心者向けで始めやすい |
単元未満株を使えば、初心者でも安心して投資の基本ルールや値動きの仕組みを少しずつ学ぶことができます。
また、慣れてきたら、より大きな投資にも挑戦できます。
株式投資に興味を持ったら、非課税期間無制限の新NISAで、無理せず「小さな一歩」から始めてみましょう。



個別株投資に挑戦したいけれど、100株だとハードルが高いと思う人は多いはず。



単元未満株サービスは、個別株投資デビューをしたい人にピッタリだね。
まとめ
- 新NISAのデメリット:元本の保証はない、損益通算や繰越控除が不可、スイッチングが制限される。
- 新NISAのメリット:運用益が無限に非課税、少額から始められる、長期運用に最適。
また、ライフイベントに合わせて柔軟に活用できる。 - 長期運用・余裕資金での投資を心がけ、株式投資は単元未満株で始めれば初心者でも上手に活用できる。
新NISAは、多くの投資家にとってさまざまな利点を備えた制度です。
無制限の非課税期間、増加した投資枠、さまざまな商品選択肢の用意など、合理的な資産形成が可能となりました。
一方で、元本の保証はなかったり、「損益通算」や「繰越控除」ができないなどのデメリットも存在します。
これらのリスクを正しく認識し、少額からのスタートや、成長投資枠を活用した柔軟な運用計画を立てることが資産形成を成功させる鍵です。
新NISAを有効活用し、健全な資産形成を実現することで、より豊かな将来につなげていきましょう。



新NISAは万能な制度とは言えないわ。
でも、デメリットを上回る強力なメリットをもつ制度であることは忘れてはいけないわね。
思う存分に利用しましょう。
よくある質問
- 新NISAの基本概要を教えてください。
-
新NISAは2024年から導入された、投資で得た利益に税金がかからない非課税制度です。
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠を併用でき、生涯投資枠が1800万円、非課税保有期間は無制限です。
- 新NISAのデメリットは何ですか?
-
新NISAの主なデメリットは以下の通りです:
①元本保証がない(元本割れリスクあり)
②「損益通算」や「繰越控除」ができない
③スイッチングができない
④海外転勤時に管理が難しくなる(非居住者が対象外) - 新NISAのメリットは何ですか?
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新NISAの主なメリットは以下の通りです:
①18歳以上なら誰でも始められる
②運用益が無限に非課税
③「つみたて投資枠」で手間なく資産形成ができる
④「成長投資枠」で幅広い投資商品が選べる
⑤少額からスタート可能
⑥ライフイベントに合わせた柔軟な活用ができる - 新NISAを上手に活用するコツは何ですか?
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新NISAを活用するコツは次の3つです:
①長期運用を実践する(複利効果を最大化)
②余裕資金で投資を行う(安心して続けるため)
③単元未満株を活用して少額から始める(初心者でも挑戦しやすい)