介護のことを考えなければいけないと分かっていても、
「まだ元気だし、今じゃないよね」
「何から始めればいいのか分からない」
そんなふうに、心のどこかで先送りにしていませんか。
ネットで調べてみても、制度や費用、施設の話ばかり。
情報はたくさん出てくるのに、読めば読むほど頭が混乱して、結局何も決められないまま画面を閉じてしまう。
それは、あなたの判断力が足りないからではありません。
介護の準備は、最初に“全体像”が見えないと、誰でも立ち止まってしまうものだからです。
本当は、完璧な準備をしたいわけじゃない。
「いざという時に、慌てずに動ける状態でいたい」
「家族に余計な負担をかけたくない」
ただそれだけなのに、何をどこまでやればいいのか分からず、不安だけが積み重なっていく——そんな気持ちではないでしょうか。
この記事では、介護が必要になる前に考えておきたい準備を、難しい言葉を使わず、5つの分野に分けて整理しています。
さらに、「少し準備していて助かった」実例や、今日10分でできる一歩まで具体的に紹介します。
すべてを今決める必要はありません。
でも、「何から考えればいいか」が分かるだけで、気持ちは驚くほど軽くなります。
その最初の整理を、ここから一緒に始めてみませんか。
【この記事を読んでわかること】
✔ 介護が必要になる前に、多くの人がなぜ準備で立ち止まってしまうのか
✔ 介護準備は「5つの分野」に分けて考えると迷わなくなること
✔ 介護が必要になる前に確認しておきたい具体的な準備リスト
✔ 早めに少し準備していたことで実際に助かったリアルな事例
✔ 今日から10分でできる、介護準備の最初の一歩

泉
🟣プロフィール
FP1級・終活アドバイザー資格を保有。メーカー勤務15年以上の経験あり。
老後や家族のことが心配な方へ、お金・相続・介護の備えをわかりやすく
伝え、初めての終活でも安心して一歩を踏み出せるコツを紹介しています。
「人生の安心ノート作り」を応援しています。


介護が必要になる前に、多くの人がつまずくポイント

親が元気なうちは「まだ先のこと」と思いがちですが、いざその時が来ると誰もが慌ててしまいます。
泉なぜ多くの人が準備段階で止まってしまうのか、その心理的な壁と背景をまずは整理してみましょう。
・まだ元気なのに、介護の話をしていいの?
・情報が多すぎて「結局何から?」となる理由
・実は8割が“始める前”で止まっているという現実




まだ元気なのに、介護の話をしていいの?
介護準備で最初につまずきやすいのが、「元気なうちに介護の話をすること」へのためらいです。
縁起でもない、心配しすぎだと思われそう、そんな気持ちから話題に出せずにいる人は少なくありません。
ただ、介護は突然始まるケースも多く、体調を崩してからでは落ち着いて話す時間が取れないこともあります。
準備の目的は「弱った前提で決めること」ではなく、元気な今だからこそ、本人の考えを聞ける状態をつくることです。
将来の話を一度でも共有しておくことで、いざという時の判断負担は大きく減ります。
介護の話=重い話と構えすぎず、「もしもの時、どうしたいかを知りたい」というスタンスで捉えると、心理的なハードルは下がりやすくなります。



私も最初は“今じゃないよね”って思ったの。でも、元気な今だからこそ聞けることもあるのよね。



決めなくていいなら、ちょっと聞いてみるだけでも大丈夫だよ🌱
情報が多すぎて「結局何から?」となる理由


介護について調べ始めると、介護保険、施設、費用、認知症、相続など、次々に情報が出てきます。
その結果、全体像がつかめないまま疲れてしまい、「また今度でいいか」と先送りになるケースも多いです。
これは意志が弱いからではなく、情報が整理されていない状態で判断しようとしていることが原因です。
介護準備は一気に完成させるものではなく、分野ごとに切り分けて考えることで負担が軽くなります。
何を今決める必要があり、何は後回しでいいのかを分けるだけでも、行動に移しやすくなります。
まずは「全体を把握する」ことをゴールに設定するのが、遠回りしないコツです。



調べれば調べるほど混乱して、結局止まってしまう…よくあることよね。



まずは全体をざっくり知るだけでOKだよ✨
実は8割が“始める前”で止まっているという現実
ある全国1000人を対象にしたアンケート調査では、「親の介護について話し合ったことがあるか」を尋ねたところ、約8割もの人が親や家族と介護の話をしたことがないという結果が出ています。


(引用:SOMPOケア〜介護のリアルが見えてくる〜全国1000人アンケート調査)
つまり多くの人が「準備しなきゃ」と心のどこかで感じつつも、何をどう話せばいいか分からず、日々の忙しさや気まずさから先送りにしてしまっているのが現実です。
もし今、あなたが何もできていなくても、自分を責める必要はありません。
「モヤモヤしている状態」に気づけたこと自体が、実は大きな前進です。
まずは「完璧な準備」を目指さず、現状を知ることから始めましょう。



“やらなきゃ”って思えているだけでも、実は大きな一歩なのよ。



今このページを読んでる時間も、ちゃんと前に進んでるよ✨
結論|介護準備は「5つの分野」に分ければ迷わない


介護準備をスムーズに進めるためのポイントは、内容を整理して考えることです。
この章では、介護が必要になる前に押さえておきたい準備を「5つの分野」に分けて紹介します。



全体像をつかむことで、自分が今どこから始めればいいかが見えてきます。
✅ 介護準備|分野別「最初の一歩」一覧
| 🧩 準備分野 | 🚦 優先度 | 🎯 難易度 | 👉 まずやるべき最初の一歩 |
|---|---|---|---|
| 📂 情報 | 最優先 | 低 | 📱 かかりつけ医・薬・連絡先をスマホで撮る |
| 💰 お金 | 高 | 中 | 🏦 通帳の場所と年金受給額を確認する |
| 🏠 暮らし | 中 | 中 | 🧹 実家の「床にある物」を片付ける |
| 👥 人 | 中 | 低 | 🏢 地域包括支援センターの場所を調べる |
| 💬 意思 | 低 | 高 | 📺 TVを見ながら「自分ならどうする?」と雑談する |
・情報の準備(連絡先・医療・保険)
・お金の準備(介護費用・公的制度の把握)
・暮らしの準備(住環境・動線・片づけ)
・人の準備(家族・相談先)
・意思の準備(医療・介護の希望)
情報の準備(連絡先・医療・保険)
いざ親が倒れたとき、真っ先に必要になるのがこの「情報」です。
これは救急搬送や入院手続きの際に、医師や看護師から必ず聞かれる項目でもあります。
具体的には、かかりつけ医、服用中の薬(お薬手帳)、健康保険証、加入している民間保険の証券などです。
また、親しい友人や親戚の連絡先も重要です。
これらが整理されていないと、緊急時に「誰に連絡すればいいかわからない」「保険証が見つからない」とパニックになり、精神的な消耗が激しくなってしまいます。



救急や入院の場面では、意外と同じ質問を何度も聞かれるの。すぐ答えられるだけで負担が減るわ。



探す時間が減る=気持ちの余裕が増える、だね!
お金の準備(介護費用・公的制度の把握)
介護にはどうしても費用がかかりますが、具体的に「いくら必要か」を1円単位で計算する前に、まずは「親の財布」と「公的制度」の2本柱で大枠を捉えましょう。
まず確認すべきは、親の「収入(年金)」と「資産(預貯金)」です。
介護費用は親の資産で賄うのが基本ですが、足りない分を補うのが公的制度です。
例えば、1ヶ月の自己負担額に上限がある「高額介護サービス費」や、施設入所時の食費・居住費が軽減される「特定入所者介護サービス費(補足給付)」など、負担を抑える仕組みは実は用意されています。
これらの制度を知っておくことで、「年金がこれくらいなら、この制度を使えば施設費用も賄えそう」といった具体的な判断が可能になります。
通帳の場所と併せて、親の所得段階や世帯状況も緩やかに把握しておくと、いざという時の選択肢がぐっと広がります。
✅ 介護費用を軽減できる主な制度一覧
| 🏛️ 制度名 | 📌 どんな制度?(特徴) | 👥 対象となる主な条件 | 💡 メリット(軽減内容) |
|---|---|---|---|
| 💴 高額介護サービス費 | 1ヶ月の自己負担額に「上限」を設ける制度 | 介護サービスの自己負担が上限額を超えた人 | 所得に応じ、月額上限(一般世帯は44,400円など)を超えた分が戻る |
| 🏥 高額医療・高額介護合算療養費制度 | 「医療費」と「介護費」を合算して軽減 | 1年間(8月〜翌7月)の世帯合算額が限度額を超えた場合 | 医療と介護を合わせた年間の負担額を一定額に抑えられる |
| 🏠 特定入所者介護サービス費(補足給付) | 施設の「食費」「居住費」を補助 | 所得・資産(預貯金額)が一定基準以下の世帯 | 施設費用のうち、食費・部屋代が段階的に安くなる |
| 🤝 社会福祉法人等による利用者負担軽減制度 | 低所得者向けに、提供側が負担を軽減 | 市町村民税非課税世帯など、特に困窮している場合 | 介護費・食費・居住費の25%(老齢福祉年金受給者は50%)が軽減 |



親のお金と公的制度を分けて考えると、見通しが立てやすくなるわ。



制度を知ってるかどうかで、選べる道が変わるんだね😊
暮らしの準備(住環境・動線・片づけ)
今の家は、高齢になっても安全に暮らせる状態でしょうか。
段差や温度差、そして「モノの多さ」は、意外なほど介護のリスクになります。
特に注意したいのが、床に置かれた荷物や、動線を塞ぐ家具です。
これらは転倒骨折の原因になりやすく、そこから一気に介護生活へ突入するケースも少なくありません。
いわゆる「終活の片づけ」は、単にモノを減らすだけでなく、生活動線を確保して「親の自立期間を延ばす」ための、非常に有効な防災対策のようなものです。



介護って、体調だけじゃなく“住まいの状態”から始まることも多いんですよね。



片づけは、今の生活を守る準備でもあるんだね🏠
人の準備(家族・相談先)
介護は一人で抱え込むと必ず行き詰まります。
事前に「チーム」を作っておくことが大切です。
兄弟姉妹がいる場合は、誰がキーパーソンになるのか、費用負担や役割分担はどうするかを緩やかに共有しておきましょう。
また、家族以外にも頼れるプロの存在を知っておくことが安心材料になります。
地域にある「地域包括支援センター」は、高齢者のよろず相談所です。
まだ介護が必要ない段階でも相談に乗ってくれるので、場所と電話番号を調べておくだけでも立派な「人の準備」になります。



介護は、頑張り屋さんほど一人で抱え込みがちなのよね。



最初から“助けてもらう前提”でいいんだよ🤝
意思の準備(医療・介護の希望)
これは最もデリケートですが、最も重要な「心の準備」です。
もし認知症が進んだり、意思疎通ができなくなったりした時、どうしてほしいかという本人の価値観です。
「延命治療は希望するか」「最期は自宅がいいか、施設でも良いか」。
正解がない問いだからこそ、元気なうちに断片的にでも聞いておく必要があります。
一度に全て決めようとせず、ニュースを見ながら「お父さんならどうする?」と雑談の中で触れるだけでも、将来の決断を支える大きなヒントになります。



意思の準備は、将来“迷わないため”じゃなく、“迷ったときに支えになる”ものです。



少しでも聞けてたら、それで十分だよ。
介護が必要になる前の準備リスト【分野別チェック】


ここからは、具体的に「何を確認すればいいか」をリスト化しました。



一度にすべて埋める必要はありません。
できるところからチェックを入れ、空白部分は「これから聞けばいいこと」としてリストに残しておきましょう。
・いざという時に困らない「情報整理」チェックリスト
・最低限そろえたい「お金・制度」チェックリスト
・将来の負担を減らす「暮らし・住まい」チェックリスト
・話しにくいけど重要な「意思・希望」の準備
いざという時に困らない「情報整理」チェックリスト
緊急時に、医師やケアマネジャーに迅速に伝えるための情報セットです。
スマホで写真を撮っておくだけでも役立ちます。
- 健康保険証・介護保険証の保管場所:セットで保管しておくとスムーズです。
- お薬手帳(最新のもの):持病や服用薬は治療方針の決定に直結します。
- かかりつけ医・病院の診察券:主治医が誰かを知っておきましょう。
- 緊急連絡先リスト:親が「何かあったら知らせてほしい」と思っている親族や友人の名前と連絡先



緊急時は、考える余裕がなくなるの。だから“すぐ出せる情報”が何より助けになるわ。



スマホで写真を撮っておくだけでも、十分役に立つよ📱
最低限そろえたい「お金・制度」チェックリスト
介護準備の中でも、生活の基盤となるのがお金周りです。
これらが不明だと、入院費の支払いや費用の捻出で子ども世代が建て替えを強いられるリスクがあります。
- メインバンクの通帳と印鑑の場所:生活費の引き落とし口座は必須です。
- 年金受給額(月額):ねんきん定期便や通帳の振込額で確認できます。
- 借金・ローンの有無:負の遺産がないかも重要な確認事項です。
- ネット銀行・証券の有無:通帳がない口座は、本人以外が見つけるのが困難です。IDやパスワードのメモがあるか確認しましょう。



お金周りが不明だと、判断も手続きも一気に大変になるわ。



先に知っておくと、子ども側の負担も減らせるね。
将来の負担を減らす「暮らし・住まい」チェックリスト
安全な生活環境を整えるための視点です。
実家に帰省した際などに、さりげなくチェックしてみてください。
- 廊下や階段の荷物:つまずく原因になるモノが置かれていないか。
- お風呂場・トイレの手すり:将来的に設置可能なスペースがあるか。
- 予備の鍵(合鍵)の場所:緊急時に家族が家に入れるよう、鍵を預かるか隠し場所を共有しておきましょう。
- 不要な契約サービスの有無:使っていないサブスクや新聞などが放置されていないか。



帰省した“ついで”に見るだけでも、十分意味があるわ。



気づいたところをメモするだけでOKだよ📝
話しにくいけど重要な「意思・希望」の準備
書面で残すのが理想ですが、まずは口頭での会話をメモすることから始めましょう。
- 延命治療・胃ろうについての考え:今の時点での気持ちで構いません。
- 介護が必要になった時の居場所:「絶対に自宅」か「施設に入って家族に負担をかけたくない」か。
- 葬儀・お墓の希望:特定のこだわりがあるかどうか。
- エンディングノートの有無:もし書いているなら、その保管場所だけでも聞いておきましょう。



はっきりした答えより、“今どう考えているか”を知ることが大切よ。



その気持ちが、迷ったときの道しるべになるね😊


実際どうだった?早めに準備して助かった3つの体験談


「もっと早くやっておけば」という後悔が多い介護の現場ですが、実際に周囲から聞く話の中には、早めに動いたことでトラブルを回避できたケースもあります。



ここでは、小さな準備が大きな助けになった事例を紹介します。
・通帳の場所を共有していて慌てずに済んだ話
・介護保険を事前に知っていたことで選択肢が広がった話
・「一言メモ」が家族の判断を支えたケース
通帳の場所を共有していて慌てずに済んだ話
介護の話をしていると、周囲から「準備していて助かった」という体験を聞くことがあります。
その一つが、通帳の保管場所を事前に共有していたケースです。
「父が急に脳梗塞で倒れ、意思疎通が難しくなった時のことです。母は既に他界しており、私は遠方に住んでいました。幸い、前年の帰省時に『生活費の口座はここ、定期預金はここ』と通帳セットの場所を教えてもらっていたんです。おかげで、入院時の保証金や当面の医療費、実家の公共料金の支払いを、父の預金からスムーズに行えました。もし場所を知らなかったら、私の貯金から数百万円を立て替えることになり、家計が回らなくなっていたと思います。お金の場所を知るだけでも、心の余裕が違いました」
このように、金額や運用内容まで把握していなくても、「どこに何があるか」を知っているだけで、判断と行動は大きく変わります。



金額まで分からなくても、“場所を知っているかどうか”で、負担は本当に変わります。



知ってるだけで、こんなに心の余裕が違うんだね…💦
介護保険を事前に知っていたことで選択肢が広がった話
介護保険について「まだ早い」と思っている段階でも、制度を知っていたことで選択肢が広がったという話を、周囲から聞くことがあります。
実際に、こんなケースがありました。
「母の足腰が弱ってきたと感じた時、まだ介護認定を受けるほどではないと迷いましたが、地域包括支援センターに相談に行きました。そこで『要支援』の申請ができると知り、早めに手続きをしました。結果、介護保険を使って実家のトイレやお風呂に手すりを安く設置できました。数万円かかるところが1割負担で済み、母も『これなら一人で動ける』と自信を取り戻しました。制度を知らずに『まだ大丈夫』と放置していたら、転倒して骨折していたかもしれません」
このように、介護保険は「困ってから使う制度」ではなく、転倒や重症化を防ぐために早めに使える仕組みでもあります。
知っているかどうかで、取れる選択肢は大きく変わります。



“まだ早い”と思う時期に知っているかどうかで、選べる道が変わるわね。



使えるって知ってるだけで、気持ちも行動も違うね。
「一言メモ」が家族の判断を支えたケース
介護の現場では、はっきりした指示書ではなく、何気ない一言が家族の判断を支えたという話を聞くことがあります。
実際に、こんなケースがありました。
「認知症が進み、いよいよ自宅での介護が限界になった時、家族で施設入居を決断しました。しかし『本当にこれでいいのか、親不孝ではないか』と罪悪感に苛まれていました。そんな時、整理した荷物の中から数年前の母のメモが出てきました。『もしボケて家族に迷惑をかけるようになったら、きれいな施設に入れてほしい』という走り書きでした。その一言に私たちは救われ、母の希望を叶えるんだと前向きに施設を選ぶことができました。文字に残す力は大きいです」
このように、完璧な意思表示でなくても、本人の言葉が残っているだけで、家族は迷わず決断しやすくなります。
一言メモでも、将来の大きな支えになります。



正解が分からない場面で、本人の言葉が残っていることほど心強いものはないわ。



その一言が、家族を責める気持ちから守ってくれるんだね…🍀
今日できる一歩|介護準備は“完璧”を目指さなくていい


ここまで読んで「やることが多すぎる」と感じたかもしれません。
ですが、全てを一度に終わらせる必要はありません。
大切なのは「ゼロをイチにすること」。



この章では、今日からできる小さなアクションを提案します。
・まずは10分でできる準備から始めよう
・家族に切り出すときのやさしい一言例
・チェックリストを使って「今の状態」を知る
まずは10分でできる準備から始めよう
いきなり親に電話して「財産どうなってる?」と聞くのはハードルが高いものです。
まずは、自分一人で完結できることから始めましょう。
例えば、スマホで「実家のある自治体 地域包括支援センター」と検索し、ブックマークする。
これだけで3分です。
あるいは、次に帰省した時にチェックしたい項目を3つだけ手帳に書き出す。
これだけで十分な第一歩です。
「何かあったらここを見る」という拠点を自分の中に作るだけで、漠然とした不安は驚くほど軽くなります。



大きな準備じゃなくていいの。10分でできることからで十分。



3分の検索でも、ちゃんと前に進んでるよ。
家族に切り出すときのやさしい一言例
✅ 親のタイプ別|介護の話を切り出すアプローチ表
| 👤 親のタイプ | 🗣️ 切り出し方のアプローチ | ✨ 効果的な「魔法の一言」 |
|---|---|---|
| 🧠 しっかり者・論理派 | 📘「相談・頼る」スタンス 親の知識や経験を尊重し、教えてほしいとお願いする | 「ニュースで見たんだけど、うちの場合はどうしてる? 勉強のために教えてほしいな」 |
| 💭 心配性・情緒派 | 💗「共感・安心」スタンス 子どもが困らないようにしたいという親心に訴える | 「友達の親が入院して大変だったみたい。お母さんのこと、大切にしたいから少し話せる?」 |
| 🪨 頑固・「まだ早い」派 | 🌱「第三者・ついで」スタンス 正面から向き合わず、別の話題のついでに軽く触れる | 「この前、自治体の広報誌にこんなのが載ってたよ。(と、チラシを机に置いておく)」 |
親に話を切り出しにくい時は、主語を「親」ではなく「自分」や「第三者」にすると角が立ちません。
「最近、職場の同僚が親の入院で大変だったみたいで、私も心配になって……」
「FPの勉強で習ったんだけど、知っておくとお得な制度があるみたいだよ」
「お母さんが大切にしているものを、私が間違って捨てたりしたくないから教えて」
このように「あなたの役に立ちたい」「私が困らないように助けてほしい」というスタンスで伝えると、親も受け入れやすくなります。



正論よりも、“どう伝えるか”のほうが大事な場面ね。



家族みんなが見られる形がいいね!
チェックリストを使って「今の状態」を知る
最後に、この記事にあるチェックリストをスクリーンショットで保存するか、メモアプリにコピーしてみてください。
そして、わかる範囲でチェックを入れてみましょう。
ほとんどが空欄でも大丈夫です。
「何がわからないか」が可視化されただけで、あなたはもう「何もしていない人」ではありません。
このリストが、これから親御さんと向き合うための、頼れる地図になるはずです。
まずは今の現在地を知ることから、ゆっくり始めていきましょう。



“分からないことが分かった”時点で、もう準備は始まっているわ。



空欄があってもOK。それが今の現在地だね!
Q&A
- 介護が必要になる前に、何から準備を始めればいい?
-
介護準備は「情報・お金・暮らし・人・意思」の5つの分野に分けて考えるのがポイントです。まずは、かかりつけ医や服薬情報の整理、通帳の場所や年金額の確認、実家の安全確認、相談先の調査、自分や親の介護に対する希望をゆるやかに話し合うなど、小さなことから始めましょう。
- まだ元気な親に、介護の話をしてもいいの?
-
はい、元気なうちだからこそ、本人の考えを聞ける貴重な機会です。介護=重い話と構えず、「将来困らないように、ちょっとだけ聞かせてほしい」といった軽い切り出し方がおすすめです。
- 情報が多すぎて、何から手を付けていいか分かりません…
-
介護準備において大切なのは、まず「全体像をつかむこと」です。5つの分野(情報・お金・暮らし・人・意思)に分けて整理すれば、優先順位が見えやすくなり、迷わず取りかかれるようになります。
- 実際に早めに準備して助かった事例はある?
-
あります。たとえば「通帳の場所を共有していて慌てずに済んだ」「介護保険を事前に知っていたことで選択肢が広がった」「“一言メモ”が家族の判断を支えた」など、少しの準備が大きな安心につながったケースが複数あります。
- 介護準備で今日できることはありますか?
-
はい。例えば「地域包括支援センター」を検索してブックマークする、実家の片付けチェック項目を手帳にメモする、親の保険証やお薬手帳の写真をスマホに撮るなど、10分以内でできる行動がたくさんあります。完璧を目指さず、小さな一歩から始めましょう。

